父・明智さん感涙―中川
東日新聞2008年10月31日付より
中川【楽天】2位
桜丘高校野球部3年、中川大志選手(18)は30日、プロ野球ドラフト会議で、投手兼野手として楽天2巡目指名を受けた。同校野球部創設28年目にして初のドラフト指名。東三河地域の選手では06年、森福充彦投手(ソフトバンク)以来。
◆野球部創部28年目にして
会見で中川選手は「上位指名にびっくりした。感謝している。うれいい」と笑顔。楽天については「野村監督は日本を代表する監督。この人の下でプレーできるのは幸せ」。あこがれの田中将大投手とチームメートになることも喜んだ。
「同じ高校生には負けたくない」と早くも闘志を燃やす。
中川選手は身長186センチメートル、体重90キログラム。同校では、1年生から4番打者として活躍。高校通算32本塁打。通算打率は4割2分9厘。
小学校1年で2つ上の兄・将大さん(現東海学園大2年)を追いかけるように、ボーイズリーグ新城ベアーズへ入団。投手、捕手、内外野手と経験した。桜丘中学入学後は投手と三塁手だった。
◆父・明智さん感涙
同校野球部元監督で中川選手が1年のとき、親子で甲子園をめざした父・明智さん(48)=現同校中学校野球部監督=は、目を潤ませ「大志はおなかの中にいたときから桜丘野球部の球音を聞いて育った。夢がかなって良かった」。
母・朝子さん(43)は「もしだめだったらどう声をかけようか悩みました。指名されて感謝しています」と安堵の表情を見せた。
恩師・杉澤哲監督は「中川の切り替えの早い性格がプロでも生きると思う」。
東日新聞